ごあいさつ Message
ごあいさつ
Message
開院して2年半が過ぎました。
開院して2年半が過ぎました。その間、ずっと新型コロナウイルス感染の渦中にあり、現在もまだ同じ状況が続いています。
「ヒトとマチを元気に」を理念として、社会との交流と、そこから生まれる新しい出来事を期待しての開院でしたが、来ては返す、まさに波のような感染の拡大と縮小への対応に追われ続けて来ました。クラスターの発生も経験し、感染力の強さを思い知ると同時に、急性期病院や施設の方達、何よりも患者さん達に大変なご迷惑をお掛けして、心苦しい想いもしました。スタッフ達にとっては、大きなストレス下の業務が続く日々の連続です。
それでも、多くの方達に支えて頂くことで、準備した病床は十分にご利用頂く状況が続いています。スタッフ達は歓迎会も送別会も無い職場で、黙々と頑張ってくれています。退院時に感謝のお言葉を頂く機会も増えつつあり、開院後継続してきたハード・ソフト両面での改善が実りつつあるのではないかと感じています。
最も残念に感じているのは、面会制限を続けざるを得ないことです。ほんの短い期間、制限を緩和した時期もありましたが、すぐに次の波に押し流されてしまいました。リモートであっても面会時に見せられる患者さんやご家族の笑顔を拝見すると、会ってお互いの顔を見合って会話する時間の重要性を痛いほどに感じます。一日も早く病棟ラウンジやカフェに笑顔が溢れる面会時間が実現出来る日が来て欲しいと思っています。
しかし、まだまだ本当に「with コロナ」の普通の日々がやって来る道筋は見えていません。インフルエンザのような安価で内服可能な治療薬の開発を期待したい所です。世の中は感染拡大のリスクは覚悟の上での「with コロナへ」と舵を切っているようですが、我々医療者にとっては、旅行割りを利用しての旅や忘年会とは縁遠い生活が続きそうです。何とか患者さん達、スタッフ達、全てにとって安全で快適な医療を継続して行きたいと考えております。
脳神経外科 西徹院長