ごあいさつ Message

ごあいさつ

Message

7月28日の地震を受けて― 地域の皆さまとともに、一歩ずつ復旧へ ―

7月28日に発生した地震により、八代地域では住宅や施設、道路、電気・水道などに大きな被害が生じました。大きな怪我をされた方、住まいを失われた方、避難生活やライフラインの途絶により不自由な生活を余儀なくされている方も多くおられます。被災されたすべての皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

当院も建物や設備に大きな損傷を受け、新たな入院患者さまを十分に受け入れることが難しい状況となりました。発災時、スタッフに一部負傷者は出たものの、幸いなことにお預かりしている入院患者さまや外来中の患者さまに怪我等の被害は生じませんでした。現在、ガス等の供給に一部影響は残るものの、その他の主要なライフラインは維持されており、入院中の患者さまへのできる範囲での診療、看護、介護、リハビリテーションは安全に継続しております。

発災翌日の7月29日には、大きな被害を受けた有料老人ホームから利用者さま45名を緊急に受け入れました。限られた時間と環境の中、医療・介護スタッフだけでなく、事務、総務、施設管理、給食など、多くの職員が職種を越えて協力し、受け入れ態勢を整えました。

また、8月2日には休日当番医を務め、多くの外来患者さまを診療しました。当院自身も被災する中ではありましたが、地域の医療を途切れさせないため、職員一丸となって対応しました。

職員の中には、自宅が全壊した者や、断水・停電などにより不自由な生活を送っている者もおります。それでも多くの職員が毎日勤務し、患者さまの安全と安心を守るため、懸命に働いています。患者さまからは、「スタッフの優しい声かけに救われています」とのお言葉をいただきました。自らも被災者でありながら患者さまに寄り添い続ける職員を、院長として心から誇りに思います。

設備の保守点検や復旧、物資の確保と管理、支援者の受け入れなど、病院機能を支えるロジスティクスの面でも、職員が目覚ましい働きを続けています。さらに、グループ病院をはじめ、関係企業、取引先企業の皆さまから、迅速かつ豊富な人的・物的支援をいただいております。必要な支援を先回りして届けてくださるプッシュ型の支援に、私たちは何度も救われています。心より御礼申し上げます。

当院は現在、建物や設備の安全確認と復旧を進めています。その進捗を踏まえ、今週からは安全を最優先としながら、入院患者さまの受け入れを段階的に再開することが可能となりつつあります。具体的な受け入れ状況については、関係医療機関等と調整しながら慎重に判断してまいります。

地域の皆さまには、ご不便とご心配をおかけいたしますが、私たちは、患者さまの安全を守るとともに、八代の地域医療を支えるという使命を果たすため、一歩ずつ病院機能の回復に取り組んでまいります。被災された地域の一日も早い復旧と、皆さまが安心した生活を取り戻されることを、心より願っております。

脳神経外科 西徹院長