外来のご案内 Outpatient care

頭痛外来

頭痛外来では、確かな知識と経験を有する専門医による問診・診察・最新鋭の検査機器(CTやMRI)による検査などで、適切な診断を行い、必要に応じて治療を行うことで、生活の質の改善に繋げてまいります。

頭痛について

現代人の多くが頭痛に悩まされており、ある調査によると、成人の約半数は「頭痛持ち」と言われています。何と言っても最も重要な臓器である「脳」に関わる可能性がある症状ですので、頭痛を感じる人達の心配は大変なものでしょう。また、実際に「頭痛持ち」の患者さん達の多くが、生活に支障を感じていることも報告されています。

参考文献 日本人の頭痛有病率 Sakai F.et al., Cephalalgia 17: 15, 1997/片頭痛8.4%のうち、IHS基準に合致した片頭痛は6.0%、IHS基準に1項目合致しない片頭痛は2.4%/緊張型頭痛22.4%のうち、IHS基準に合致しない緊張型頭痛は6.8%、IHS基準に合致する緊張型頭痛は15.6%。
参考文献 片頭痛の重症度 坂井文彦:臨床医のための片頭痛エッセンス(片山宗一 編集). 28-30(2000)

頭痛のタイプと原因

頭痛には数多くの分類が存在しますが、大きく分けて片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛と、くも膜下出血や感染症、顎関節症、精神疾患などのなんらかの病気やケガを原因とした二次性頭痛に分けられます。一般的な症状と仕組みをご紹介します。

代表的な一次性頭痛

片頭痛

ズキンズキンと脈打つような痛みを伴う頭痛

症状
  • 頭の片側(または両側)が痛む
  • 一定のリズム(拍動性)の痛み
  • 悪心・嘔吐を伴う
  • 視覚前兆(視野異常など)を伴う場合がある
  • 日常生活に支障をきたす(中程度以上の痛み)
  • 光や音、においが気になる
  • 体を動かすと痛みが増す
痛みの周期・時間
  • 同様の発作が過去に5回以上、週2回~月1回程度起こる
  • 発作として現れ、4時間~72時間持続する

緊張型頭痛

締め付けられるような痛みを伴う頭痛

症状
  • 頭の両側が痛む
  • 圧迫感や緊縛感、重苦しい鈍痛
  • 後頭部を中心とした鈍痛
  • 運動をしても症状は悪化しない
  • 日常生活への支障は少ない(軽度・中程度の痛み)
痛みの周期・時間
  • 月に数回~毎日
  • 反復性
  • 慢性
  • 反復性の場合30分~1週間程度持続する
  • 慢性の場合3か月程度にわたり、毎月平均15日程度

群発頭痛

片目の奥がえぐられるような激しい痛みを伴う頭痛

症状
  • 顔面に汗をかく
  • 痛みは片側に限定される
  • 眼のくぼみやその上部が痛む
  • 側頭部が痛む
  • 痛くてじっとしていられない
  • 涙が出る
  • 結膜が充血する
  • まぶたが晴れる、下がる
  • 鼻がつまったり、鼻水が出る
痛みの周期・時間
  • 年単位の周期で、ある一定の期間に毎日同時刻に起こる
  • 15分~3時間程度

代表的な二次性頭痛

神経痛による頭痛

片側の頬や口の周りが痛む三叉神経痛、耳の後ろや後頭部が痛む後頭神経痛などいずれも鋭い痛みが繰り返されます。

帯状疱疹による頭痛

顔や頭に帯状疱疹ができると、神経痛と同じような鋭い痛みがあります。痛みの後に水疱ができます。

目の病気による頭痛

眼鏡やコンタクトレンズが合っていないといった原因から起こる頭痛です。急性緑内障などからくる頭痛は嘔吐を伴う激しい頭痛が起こることもあります。

低髄液圧による頭痛

脳を保護する液体の髄液が不足して起こります。体を横にすると頭痛が収まるなど。

鼻の病気による頭痛

副鼻腔炎では前頭部が痛み、鼻づまりや膿のような鼻水が出ます。急性副鼻腔炎だと頭を下げると痛みが増したりします。

うつ病など精神疾患による頭痛

気分が落ち込みがちで頭痛が長引いている場合はうつ病からくる頭痛の場合もあります。

歯のかみ合わせからくる頭痛

顎関節症になると顎関節のまわりの筋肉に力がかかりすぎて、その痛みから頭痛が起こります。

くも膜下出血からくる頭痛

突然の激しい頭痛、吐き気や嘔吐、手足のまひ、意識障害などの症状を伴う場合

脳腫瘍、脳出血からくる頭痛

急な頭痛、意識障害、言葉や手足の不自由といった症状を伴う場合

検査と治療について

頭痛には二次性頭痛に代表される極めて重大な病気に起因するものもあり、一刻も早く治療が必要な場合がありますが、多くの頭痛はあまり心配する必要が無かったり、適切な治療で容易に改善したり、予防薬による予防が可能な頭痛もあります。また、頭痛が一般的な症状であるために、社会に広がった多くの誤解や誤った治療法が存在するのも事実です。

当院では、確かな知識と経験を有する専門医による問診(病歴や状態を詳しく聞き取ること)・診察・最新鋭の検査機器(CTやMRI)による検査を行います。

当院の検査機器

  • マルチスライスCT/短時間で頭の中の状態を見ることが出来ます。出血や脳腫瘍の診断に有力です。
  • MRI/約40分で頭の内外の微細な構造を検査出来ます。脳血管の状態も評価することが出来ます。

医師紹介

西 徹

担当医師/専門 脳神経外科

現代人の多くが頭痛に悩まされています。「頭痛」の中には、適切な治療で比較的容易に軽快したり、薬剤による予防が可能なものもあります。しかし、一方では、命に関わる病気によるものや、一刻も早く治療が必要な場合もあります。気になる症状がある方や症状が改善されない方は、一度専門的な診察や検査をお勧めします。ぜひ一度ご相談ください。

経歴

  • 済生会熊本病院 副院長
  • 済生会熊本病院 部長(脳卒中センター 脳神経外科)
  • 熊本大学 脳神経外科 臨床教授
  • Best Doctors in JAPAN 2020-2021

所属学会等

  • 日本脳神経外科学会
  • 日本脳神経外科コングレス
  • 日本間脳下垂体腫瘍学会
  • 日本癌学会
  • 米国癌学会
  • 米国遺伝子治療学会

資格・学位

  • 医学博士
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本脳卒中の外科学会技術指導医